成形方法

インサート成形とは


インサート成形は3種類あります。



1、金属インサート

金属のネジや端子などをベースとなる金型に予めインサートし、樹脂を注入して一体に成形する方法です。

樹脂の絶縁性を利用した電子部品(コネクタやスイッチ等)や、工具(ドライバーやペンチ等)の製造に用いられています。

①金属部品をインサート

金属インサート成形_金属をインサート

②樹脂射出

金属インサート成形_樹脂を射出

製品イメージ

金属インサート製品イメージ


2、フィルムインサート

別型で成形、トリミングした加飾フィルムを、ベースとなる金型に予めインサートし、樹脂を注入して一体に成形する方法です。

加飾フィルムは多様なデザインが実現できるだけでなく、気密・水密が高いため、ボタンとしての機能を持たせる事ができます。

自動車や家電製品の操作パネル等の製造に用いられています。

①フィルムをインサート

フィルムインサート成形_フィルムをインサート

②樹脂射出

フィルムインサート成形_樹脂を射出

③製品イメージ

フィルムインサート製品イメージ


3、樹脂インサート

異なる材質や色の樹脂で成形した部品を、ベースとなる金型に予めインサートし、樹脂を注入して一体に成形する方法です。

①樹脂をインサート

樹脂インサート成形_樹脂をインサート

②樹脂射出

樹脂インサート成形_樹脂を射出

③製品イメージ

樹脂インサート製品イメージ

インサート成形のメリット


・異なる材質を成形時に一体化

・耐久性を向上

・加飾フィルムによる外観面の意匠

インサート成形のデメリット


・単純なインサート以外はロボットの使用が難しいためコストがかかる